2022年10月28日金曜日

速報 政策シミュレーション国際会議 「コネクションズ・ジャパン2022」開催 (International Conference on Policy Simulation "Connections Japan 2022")

 速報

令和4年度政策シミュレーション国際会議

「コネクションズ・ジャパン2022」開催

(International Conference on Policy Simulation "Connections Japan 2022")


 待望の企画が実現します。

 11月15日(火)0900~1605(オンライン)

 登録はこちらから。(To register in English, visit Here.)

 

(了)

速報 米軍事OR学会でウォーゲーミング奨学金制度開始!

速報

米軍事OR学会(MORS)でウォーゲーミング奨学金制度開始!


 遂にそういう時代に入ったということです。学位、資格、ときたら課程入学奨学金。当然の成り行きですね。恐らく、他の機関、他国もそういう流れになっていくのではないでしょうか。いや、既に他の場所で静かに始まっていても不思議ではありません。

 まずはPAXsimsのサイトで御確認下さい。

 または、直接以下の情報をMORSの担当者に送ることもできます。

  •  Name
  •  Current Academic Institution
  •  GPA
  •  Reason for wanting to take the class
  •  Resume/CV (optional)

 連絡先:Elizabeth Marriott (liz.marriott@mors.org)


 果たして、日本は...。


(了)



2022年10月27日木曜日

速報 コネクションズNL(オランダ)2022 開催予定

 速報

コネクションズNL(オランダ)2022 開催の通知


 今年のコネクションズNL(オランダ)開催のお知らせです。開催日は11月28日(月)の由。

 詳細についてはコネクションズNLのサイトにてご確認下さい。


(了)

軍におけるレッド・ティーミングに関する資料集( Military Red -Teaming Material Collecdtions)

 軍におけるレッド・ティーミングに関する資料集

 
 軍におけるレッド・ティーミングに関する公開資料へのリンク集です。
 この数年欧米では真っ先に言及されることが多い英国のハンドブック(以下の"Red Teaming Handbook)が有名ですが、それ以前に豪州でもハンドブックが出ていたのですね。MORSの友人から教えてもらいました。この機会に、有益と思われるPDF資料、そしてGUWSのオンライン講演のビデオをご紹介します。(GUWSを除き、出所については具体的な教育・研究機関名ではなく「〇〇軍関係」としておきます。)
 なお、GUWSの動画の方は、本ブログ筆者の専門地域たるNK関連であり、個人的に興味深いです。懐かしい先達の名前にも言及があるので。

米陸軍関係:The Red Team Handbook

英軍関係:Red Teaming Handbook



GUWS:ウォーゲーミング研究会:Breaking Bad: How to Get the Best Adversary for Your Wargame

 本ブログ筆者の勝手な所感ですが、各国のレッド・ティーミング研究はインテリジェンスの観点からも重要です。ミラー・イメージ問題を回避しながら、いかに正確に脅威評価を達成するかという重い課題に、各国がどのようにアプローチしているかを知るヒントにもなるからです。米国の冷戦期の対ソ脅威評価は過大であったと批判されることが多いようですが、過大評価は常にマイナスなのでしょうか? 完全に正確な脅威評価が不可能とすれば、過ぎたるは及ばざるより勝る、はその逆よりはましということはないのでしょうか? これは単なる問題提起です。

(了)

2022年10月24日月曜日

核爆発・ミサイル着弾効果のシミュレーションサイト

 核爆発およびミサイル着弾効果のシミュレーションサイト

米スティーブンス工科大教授で核兵器開発史が専門のアレックス・ウェラースタイン(Alex Welerstein)が開発した、核爆発及びミサイル着弾の効果を計測するシミュレーションサイトを紹介します。

日本の報道でも紹介されたそうですが、本ブログ筆者は知りませんでした。友人であるオランダのミサイル技術専門家から紹介してもらいました。

核爆発については、標的の都市名、出力、被害者数計算が必要か否か、放射性降下物計算が必要か否か等入力すれば結果が出ます。

また、ミサイル着弾については、射程距離、標的の都市名、ミサイルの種類等入力すれば結果が出ます。

英語のサイトですが、色々とシミュレーション結果を出してくれますので、試してみては。

  • 核爆発シミュレーション(NUKEMAP
  • ミサイル着弾シミュレーション(MISSILEMAP

 民間シンクタンクのウォーゲーミングや政策シミュレーションの疑似裁定等の支援ツールには使えるかもしれません。

 

(了)

2022年10月19日水曜日

続報 米コネクションズ・オンライン2022 "ショーケース" のプログラム

 続報

米コネクションズ・オンライン2022 "ショーケース" のプログラム


 10月19日(米東部時間)開催予定の米コネクションズ・オンライン2022 "ショーケース" のプログラムが公開されました。

 詳細についてはこちらでどうぞ。


(了)

2022年10月15日土曜日

速報 米軍事オペレーションズ・リサーチ学会主催「太平洋の米同盟諸国とのウォーゲーミング」

 速報

米軍事オペレーションズ・リサーチ学会主催「太平洋の米同盟諸国とのウォーゲーミング」


 米軍事オペレーションズ・リサーチ学会(MORS)がハワイで「太平洋の同盟諸国とのウォーゲーミング」をテーマとした特別会議を開催します。

 期間は2023227日~31日(3日間)

 詳細については、こちらで。

 なお、先着100人で締め切りとなりますのでご注意下さい。


(了)

2022年10月13日木曜日

速報 ウクライナと台湾を巡るウォーゲーム・デザインに関するオンライン講演(カナダのコンコーディア大)

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ウクライナと台湾を巡るウォーゲーム・デザインに関するオンライン講演シリーズ


 ウクライナおよび台湾を巡るウォーゲームをデザインした著名なデザイナーたちによる講演のシリーズのお知らせです。主催はカナダのコンコーディア大学です。以下、英語による紹介ですが、台湾関係にご関心がある方は11月10日が狙い目です。錚々たる講演者たちの略歴等の詳細については、マッギル大(カナダ)のRex Brynen教授が運営するPAXsimsのサイトでご覧下さい。

The Concordia University political science students’ Strategic and Diplomatic Society and the Canadian Centre for Strategic Studies welcome you to their speaker series on the subject of Wargame Design of the Taiwan and Ukraine Conflicts. We have invited the leading simulation designers of the last sixty years, many of whose commercial wargames have anticipated and predicted the outcomes of wars.

Time: 19:00-22:00 Eastern Standard Time

OCT 13           Frank Chadwick 

OCT 20           Charles Kamps 

OCT 27           John Prados 

NOV 3            Mark Herman 

NOV 10          Joseph Miranda 

NOV 17          David Isby

Format: The special series comprises a 30-minute presentation, followed by a 30 minute questions and answers, a 15 minute break, followed by an hour and 45 minute interactive workshop where the speakers will engage in a free form consideration of simulating important aspects of contemporary conflicts. Contact: Prof Julian Spencer-Churchill, julian.spencer-churchill@concordia.ca


(了)

2022年10月9日日曜日

核兵器の使用を含むウォーゲーム: 印パ "Showdown" の事例

核兵器の使用を含むウォーゲーム:

印パ "Showdown" の事例

 核兵器使用を含むウォーゲームのデザインには特別な工夫が必要であり、ウォーゲーム・デザイナーが最も力量を発揮すべき対象かもしれない。というのは、核使用については核ドクトリンに関するサブジェクト・マターの専門的知識およびそれへの配慮が求められるからである。本ブログ筆者の周囲では、米ソの冷戦をテーマとした有名な Twilight Straggle: The Cold War, 1945-1989 (GMT Games, 2005) は、プレーヤーに核戦争リスクを意識させるDEFCON(米国版事態認定)が組み込まれている戦略ゲームとして比較的高評価を得ている。本ブログ筆者は2019年にリリースされたデラックス版を自分で購入してプレーしてみたが、まさに米国式事態認定およびそれをめぐる意思決定過程の疑似体験をするには有用と思う。今や、DEFCONは様相を変えてサイバー・宇宙領域にも拡張され、ボードゲーム以外でも応用されている。
 しかし、他方で、かなり「物議を醸しそうな」ウォーゲームもある。例えば、Eric Harveyがデザインした Showdown: The Coming Indo-Pakistan War (Decision Games, 2010)では、核兵器の先行使用(Nuclear First-Use)について特別な条件が付帯されており、さらにそれを正当化するデザイナーによる注釈が付記されている。このウォーゲームでは、国力および核兵器保有数(初期条件ではインド8個、パキスタン6個)を考慮し、パキスタンに有利と思われる条件設定がなされている。

 勝利条件:
  •  インド パキスタンの4都市を占領(但し、パキスタンに1都市でも占領されたら撤退しなければならない。)
  •  パキスタン インドの2都市を占領
 パキスタンによる先行使用:
 インドがパキスタンの1都市を占領した場合(但し、パキスタンが実際に核の先行使用に踏み切るかは、サイコロで決定。この場合、サイコロの目が占領された都市と同一な場合は、保有範囲でいくつ核兵器を使用してもよい。)

 上記より明らかだが、そもそもインドおよびパキスタンの保有核兵器数は少ないし、パキスタンに極めて有利な条件が設定されており、通常レベルと核のレベルの国家の意思決定の相違への配慮が希薄なようであり、その他の様々な重要な要素が単純化されている等、当初から多くの批判が予想された。本ブログではデザイナーであるHarveyが注釈で展開している「言い訳」については詳細を記さないが、このゲームがリリースされた2010年以降、インドが核ドクトリンを変更して先行不使用を放棄したとの報道もあり、こうした変化を考慮してゲーム更新の必要も主張される可能性がある。
 しかし、驚くべきことに、論争を呼びそうなこのウォーゲーム、欧米の一部の軍の教育機関で教材として利用されているのだ! 本ブログ筆者がこの事実を知ったのは2020年のコネクションズ・オンラインの場であるが、本ブログ筆者はこのゲームを2017年の米コネクションズのゲーム・ショップで購入し、既に何度かプレーしていたので内容および問題点を知っていただけに、軍の教育機関で教材として使用されていることに感動してしまった。教材となっている理由は、まさに学生に「究極の意思決定を疑似体験をさせるのに有用」というものだった。
 皆さんも試しては。(現在のところ品切れのようですが...。)


2022年10月7日金曜日

続報 米コネクションズ "ショーケース" 登録料は3米ドル

 続報

 9月28日に御知らせした 米コネクションズ "ショーケース"(10月19日開催)について、登録料は、3米ドル(IT費用)、とのこと。


2022年10月4日火曜日

速報 コネクションズ・ノース(カナダ)2023開催について

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コネクションズ・ノース(カナダ)2023開催について


 日時・場所等について、以下のように決定した由:

日時:2023年6月9日

場所:カナダ戦争博物館(Canadian War Museum)(オタワ)

形式:対面

備考:同時期、カナダ戦争博物館で新規「ウォーゲーミング・エキシビジョン」公開予定

 

 プログラム等詳細については追ってお知らせします。


              (了)


2022年10月3日月曜日

ウォーゲーミングの学術・政策連結: 英国の場合 (ロンドン大キングス校ウォーゲーミング・ネットワーク)

ウォーゲーミングの学術・政策連結:
英国の場合
(ロンドン大キングス校ウォーゲーミング・ネットワーク)

 英ロンドン大学キングス校の研究者でキングス・ウォーゲーミング・ネットワークの主催者であるIvanka Barzashka(NATO専門家)が2019年に発表した論考 "Wargaming: how to turn vogue into science" を紹介します。
 同論考は、英国が2015年以降の米国でのウォーゲーミング重視の動きに倣い、どのようにウォーゲーミングが展開しているのか紹介するとともに、ウォーゲーミングをいかに「科学化」すべきか等について論じいます。また、最近の英コネクションズ・オンラインで確認されたウォーゲームの「査読」についても記述されています。
 著者のイヴァンカさんは英国・欧州のウォーゲーミング界の重鎮Philip Sabin教授の後継者とされていますが、Sabin教授とは異なり、英コネクションズとは若干距離感があります。しかし、学術的な戦略研究とウォーゲーミングをより「科学的」に結び付け、そうした営みの成果を実際の政策に反映させようと頑張っておられます。ウォーゲーミングの「科学化(必ずしもM&S化そのものではない)」には賛否両論あるでしょうが、不断の方法論的・分析的改善を志向する本ブログ筆者としては、むしろ肯定的です。
 なお、本ブログ筆者が特に注目したのは、冒頭でRANDのDavid Shlapakが2017年に米下院公聴会で紹介した「ロシアによるバルト3国侵攻シナリオ」です。RANDでは同シナリオに基づく複数回のウォーゲームにより、ロシアが36~60時間でNATOのバルト3国防衛を打破してしまうという結果が出たそうです。しかし、戦車、歩兵戦闘車輛、自走砲等を増強した3重装備旅団を投入すれば、ロシアの計算を大幅に変える可能性がある由。
 結局、ロシアが軍事侵攻したのはウクライナでした。また、米国もその他のNATO諸国も直接的軍事介入はしていません。しかし、だからといって、RANDが行ったウォーゲームが無意味だったと即断すべきではないでしょう。本ブログ筆者は、今後この点を研究してみたいと思います。
 ちなみに、Shlapakの証言の動画は、イヴァンカさんの論考の本文にリンクがあるのでそちらからどうぞ。また、証言用に準備されたペーパーは、こちらからダウンロードできます。

(了)

続報 2024年度米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加登録及び宿泊情報(Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Registration and Hotel Info)

  続報 米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加登録及び宿泊情報 (Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Registration and Hotel Info)   今...