2024年12月27日金曜日

続報 CNN Academy in Abu Dhabi 2024報告 (Continued CNN Academy in Abu Dhabi 2024)

 続報

CNN Academy in Abu Dhabi 2024報告

(Continued CNN Academy in Abu Dhabi 2024)

 例年通り、Rex Brynen教授による標記プログラムの報告がPAXsimsに掲載されました。20ヵ国から132人のジャーナリズム専攻の学生が参加し、シミュレーション(メガ・ゲーム)を通じてジャーナリストに必要なスキルを学びました。
 本ブログ筆者は一日だけ覗く機会を得ましたが、プロやインターンを含むセミプロのレポーターも居たようです。日本からの参加はなかったようですが...。

 次回は来年7月にダブリンで実施される由。

(了)

2024年12月16日月曜日

論考紹介:米国防省の「ウォーゲーミング」への批判(An New Article Critisizing US DoD Wargaming by P. Pournelle)

論考紹介

米国防省の「ウォーゲーミング」への批判

(An New Article Critisizing US DoD Wargaming by P. Pournelle)


 尊敬すべき実務家ウォーゲーマーPhillip Pournelle氏が、

"Does it Matter if You Call it a Wargame? Actually, yes." という論考をCenter for International Maritime Security (CIMSEC)の ブログに投稿し、ペンタゴンのウォーゲーミングを鋭く批判しています。以下、冒頭の要点を紹介します。

  • 米国防省が「ウォーゲーム」と呼ぶものの多くは、実際にはウォーゲームではない。
  • このような用語の乱用により、現実的な影響が生じる。
  • 適切に実施されれば、ウォーゲームに類似した活動は必要かつ価値あるものとなるが、同省は真のウォーゲームとそれに類似した活動をより明確に区別する必要がある。
  • ウォーゲームやそれに類似する活動の種類や形式、それぞれが適切となる場面、それらがどのようなものであるか、そしてそれらが何をもたらすのかを理解することは極めて重要である。
  • ウォーゲームとは何か、そして何がウォーゲームではないのかを正しく理解しなければ、同省は資金、時間、そして人材を無駄にするリスクを抱えることになる。
  • 特に、一定の集団が無構造な議論を行うだけでそれを「ウォーゲーム」と呼び、その結果スポンサーが「それを行ったおかげで準備が整った」と主張するようなケースが増加しているのが問題である。
  • このような主張は自己満足的で独善的であり、組織的な学習を促進するものではない。
  • 長年に亘り、分析・ウォーゲームの専門家コミュニティは、既知の基準と期待値を備えたツール・セットを開発してきたが、国防省のリーダーたちはこれらを熟知する必要がある。
  • それは、政府のスポンサーは分析の大規模なエコシステムをコントロールしているからである。
  • 知識を備えたスポンサーや顧客は、自らの目的に適した設計者やイベントを責任をもって選び、それによって優れた戦略を生み出すことが可能となる。
  • 本稿は、ウォーゲーム及びそれに活動の種類と形式、それらが適切な場面、それらがどのようなものであるか、そしてそれらによって得られるもの(そして同じくらい重要なこととして、得られないもの)について簡単に説明する。
  • なお、本稿は同省の政策支援としてのウォーゲームと分析に焦点を当てたものであり、教育や娯楽のためのウォーゲームを対象としたものではない。

 彼のウォーゲーミングに関する言説は常に舌鋒鋭く、かつ知性に溢れています。そして、愛に満ちているようにも感じます。勿論、これはブログ筆者の偏見ですが。

 とまれ、まずは御一読を。


※ 本ブログ筆者はUS DoDを「国防総省」と訳すことに消極的です。逆に、米国の国防機関に他国のそれと別の和訳を当てる積極的な理由があるのでしょうか。


(了)

2024年12月14日土曜日

速報:英加の伝説的ウォーゲーマー、アブダビに現る(Breaking News: British and Canadian Legend Wargamers in Abu Dhabi)

速報

英加の伝説的ウォーゲーマー、アブダビに現る

(British and Canadian Legend Wargamers in Abu Dhabi)

 
 英国のJim Wallman氏とカナダのRex Brynen教授が、今年のCNN Academy Newsgathering and Storytelling Simulationの指揮監督のためにアブダビに来ています。アブダビでの実施は今年で3年目だそうで、最近はメキシコ・シティダブリンでも行われた由。昨年のアブダビでの記録は、YouTubeで視聴できます。
 大手メディアがジャーナリストの教育・訓練のためにこうしたシミュレーション(メガ・ゲーム)を企画し、一流のウォーゲーミング専門家がデザイン・実施を担当し、それが長年継続し、そして欧州・南米・中東でも行われているとは、知りませんでした。

Jim Wallman氏
(メガゲームの神)

Rex Brynen教授
(Connections Northの総帥)

 今日は4日目。12月17日迄続くそうです。いずれ、PAXsimsに成果の一部が紹介されるでしょう。楽しみです。

 ジャーナリストのためのシミュレーションが一番必要な国の1つは、やはり日本ではないでしょうか。特に、有事の危機コミュニケーションにおいては、メディアの役割は重要です。多くの場合、有事シミュレーションではメディアは脇役ですが、メディアを主役としたシミュレーションをやれば、メディア側ももっと多くの改善や学習の機会を得ると思います。いかがでしょうか?

(了)
 


2024年12月12日木曜日

速報:伝説的ウォーゲーマーのインタビュー(Breaking News: Interview with a Legend Wargamer)

 速報

伝説的ウォーゲーマーのインタビュー

(Interview with a Legend Wargamer)


 英国戦略軍のブログに、伝説的ウォーゲーマーであるTom Mouat少佐のインタビューが掲載されました。
 同少佐は今年のピーター・パーラ賞(The Peter Perla Wargaming Award)の受賞者であり、日本にマトリクス・ゲームを教えて下さった恩人でもあります。
 インタビューは多くの示唆に富みます。以下、印象に残った発言(下線部):

Interviewer: What is your favourite wargame and why?

Tom: I don't have a favourite game, because if you keep playing in a game that you know how to win, you are simply being a bully, but I do have a few highlights. One game is Advanced Squad Leader, which is hideously complex, and impossible to play in a reasonable time. It serves as a fantastic example of how not to design an effective game for military use.


 こういうところ、この方らしいです。


(了)

2024年12月3日火曜日

続報:コネクションズ・ノース(カナダ)・プロフェッショナル・ウォーゲーミング会議登録開始!(Breaking News: Connections North 2025 Registration Now Open!)

続報

2025年コネクションズ・ノース(カナダ)・プロフェッショナル・ウォーゲーミング会議登録開始!

(Connections North 2025 Registration Now Open!)

 先日お知らせした2025年2月15日開催のコネクションズ・ノース(カナダ)、登録が開始したのでお知らせします。

 登録はこちらで

(了)

2024年11月21日木曜日

速報:豪コネクションズ2024発表ビデオ公開!(Breaking News: Connections Oz 2024 Conference Presentation Videos Released!)

 速報

豪コネクションズ2024発表ビデオ公開!(Breaking News: Connections Oz 2024 Conference Presentation Videos Released!)

 11月5日~6日にオンライン開催された豪コネクションズの発表ビデオが早速公開されました。サイトはこちらです。

 本ブログ筆者は部分的にしか参加できませんでしたが、個人的にはLunar Colony Simulationの発表が印象的でした。データについてはNASAのこれまでの実データや科学的根拠を有する情報が活用されており、大変勉強になりました。やはり、宇宙先進国である米国のウォーゲーム・デザイナー/開発者であり、かつ長年の経験のある人達にしかできないなあ、と改めて感じました。
 否、手塚治虫(Osamu Tezuka)や松本零士(Reiji Matsumoto)を生み出した想像力豊かな日本ならできるはずだ!という別の声も小生には聞こえますが...。

(了)

2024年11月18日月曜日

速報:ティム・プライスの最新マトリクス・ゲーム「希望と栄光2」、トランプ2.0時代、英国は...」(Breaking News: Tim Price's New Matrix Game Released!)

 速報

ティム・プライスの最新マトリクス・ゲーム「希望と栄光2 英国の強靭性」

トランプ2.0時代、英国は、欧州は...

(Breaking News: Tim Price's New Matrix Game Released!)


 謎にして伝説のウォーゲーマー、ティム・プライス(Tim Price)が最新のマトリクス・ゲーム「希望と英雄2(Hope and Glory 2:A UK Resilience Matirix Game)」を発表しました。時代はトランプ2.0に突入、しかし、ロシアは英国及び欧州諸国へのサボタージュを画策、果たして、彼らの運命は...。背景情勢は以下のような感じです。

ウラジーミル・プーチンが英国への攻撃を準備する中、ドナルド・トランプが再選。

ロシアのスパイ船が英国沿岸の風力発電所や主要ケーブルを調査...その理由はただ一つ——西側諸国との全面戦争が起きた場合の備え、英国及び欧州の重要インフラを破壊の方法を模索するためである。....

また、ロシアはNATOの軍事的反応を惹起せずに西側諸国を攻撃する選択肢を積極的に模索している。彼は西側諸国がウクライナに提供している資金、訓練、兵器、政治的支援の規模には腹を据えかねている。

他方、ドナルド・トランプが米国大統領に再選されたという衝撃的な事実がある。彼は公然と他のNATO諸国を批判し、特に欧州諸国に防衛費の増加を求めている。英国がブレグジットによる財政的困難に直面している最中、米英関係は緊張状態に陥っている...。


 このゲームはPAXsimsのサイトからダウンロードできます。


 果たして、日本は...。

(了)

2024年10月21日月曜日

速報:第3回MORSウォーゲーミング・ワークショップ、2025年2月にマイアミで開催!(Breaking News: 3rd MORS Wargaming Workshop to be Held in Miami)

 速報

第3回MORSウォーゲーミング・ワークショップ、2025年2月にマイアミで開催!

(3rd MORS Wargaming Workshop to be Held in Miami)

  • 会議名:Wargaming in the Southern Region Workshop
  • 主題:ゲーミング(ウォーゲーミング)一般、及び特に南方軍(SOUTHCOM)及び南方地域の国家安全保障の課題
  • 主催者:Military Operations Research Society(米軍事オペレーションズ・リサーチ学会)
  • 日時:2025年2月11-13日
  • 場所:Hilton Garden Inn Miami Airport West, 3550 NW 74th Avenue, Miami, Florida 33122

 本ブログでは過去2回の会合の参加募集をお報せしましたが、結局日本からの参加はなかった由。
 日本からも参加があれば幸甚です。詳しくはこちらで。

(了)
 






2024年10月3日木曜日

速報:コネクションズ・ノース(カナダ)2025ウォーゲーミング会議開催日決定!(Breaking News: Connections North 2025 Date Announced)

 速報

コネクションズ・ノース(カナダ)2025ウォーゲーミング会議開催日決定!

(Breaking News: Connections North 2025 Date Announced)

  コネクションズ・ノース2025ウォーゲーミング会議の日程が公表されました。

日時:2026年2月15日(土曜日)
場所:Warrant Officer and Sergeants' Mess, CFB Kingston (Ontario)
テーマ:Professional Military Education (PME)

 詳細はこちらで。

(了)

2024年9月14日土曜日

Breaking News: "A Tribute to Peter Perla" Video Now Available (速報:故パーラ博士への感謝ビデオ、英コネクションズより)

 Breaking News:

"A Tribute to Peter Perla"

Video Now Available!

 (速報:故パーラ博士への感謝ビデオ、英コネクションズより)


 Let us just watch the video and listen to the messages.🙏
 The YouTube video is available here.

End

2024年8月25日日曜日

速報 (Breaking News): 豪コネクションズ・ウォーゲーム会合、今年もオンライン開催!(Connections Oz Going Online Again!)

 速報 (Breaking News)!

豪コネクションズ・ウォーゲーム会合、今年もオンライン開催!

(Connections Oz Going Online Again!)

 
 豪コネクションズ・ウォーゲーム会合、今年もオンラインのみの開催となる由。

日時:2024年11月5日~7日
形式:オンライン
主題:未定(アイデア募集中)
参加費:無料
その他:10周年記念として各地でのオフ会開催奨励!

 「その他」にある通り、今年の豪コネクションズ・ウォーゲーム会合も昨年に引き続きオンライン開催のみとなる由。また、今年は10周年につき、各地での有志オフ会を奨励しています。
 以下、御知らせの原文と案内・登録先リンクです。

The Connections Oz conference will be held online again this year, commencing Tue 5 November and ending Thu 7 November.

https://connectionsoz.wordpress.com/ 

Please consider this a call for presentations and/or ideas.

This will be the tenth year we have run the conference. So, if you have some ideas of how to celebrate, please let me know.


As a suggestion, if anyone would like to coordinate a conference dinner in their home city for either the Thursday or Friday night, let me know and I will publish the times and locations so locals can get together. I will aim to hold an informal dinner on Friday 8 Nov for those in Canberra.

As usual, I have no specific theme other than an opportunity to showcase local wargame related projects and some selected international speakers.

Thanks again to all those attendees who have participated in previous years. I hope you will come back for 2024 and bring some additional connections.

Please see the registration page for details on how to register.

https://connectionsoz.wordpress.com/registration/


End

2024年8月22日木曜日

A Research Memo: Teaching Wargaming (Heigi) in or by a Novel in a Pre-War Japan

 A Research Memo

Teaching Wargaming (Heigi) in or by a Novel:

Reading Sekai No Akatsuki (Dawn of the World) by Sakichi Mitsui (1939)


  I came across a very rare novel. Its title is Sekai No Akatsuki (Dawn of the World). It was written by Sakichi Mitsui and published by Kaizo Sha in 1939.

 Sakichi Mitsui (1893-1967) was a lawyer, Imperial Japanese Army Lt Col (infantry) and professor of tactical education at Rikugun Daigakko (the Japanese Army War College), writer, and a representative of the House of Representatives before the end of the Second World War. He may be more widely known for his involvement in the February 26 Incident (1936). He left the army due to the incident and concentrated on writing.

 Mitsui wrote several books on Japan's war with the western powers but Sekai No Akatsuki is special not only because it is a novel but also because it involves and conveys his idea about and belief in the value of wargaming (heigi) by taking the form of novel in Japan before 1940. For someone like me who is interested in the history of Japanese wargaming, it is particularly useful because it is written in plain spoken Japanese and provides some sense of how older army wargaming was actually conducted.

 The novel is mainly about the life of a young Japanese Imperial Army lieutenant (Ichiro Matsuda) from his mobalisation to hospitalisation after a major defeat.

 The novel has six chapters, and it begins with Chapter One "Indoor Wargaming," in which Ichiro's Uncle, Lt Col Hiroshi Matsuda (seemingly modeled on the author himself), who teaches army tactics at the Army War College, teaches his two sons (Takeo (2nd year junior highshcool studnet) and Toshio (6th grade elementary school student)) strategic wargaming. The chapter dipicts scenes of providing a scenario (sotei), decision-making (kesshin), deployment (busho), battle (kessen), and adjudication (shinpan). Dice and janken (Japanse rock-paper-sissors) are used for adjudication.

(Blue Team (Left, Toshio) and Red Team (Right, Takeo). Source: P. 15.)
(Initial Deployment: Blue has three infantry units and machine guns (300 soldiers in total) to accomplish the mission to defeat Red. Source: P. 30.)

 Ichiro, the main charactor of the novel, appears in Chapter One in the middle of the play, and joins the game as an advisor. The conversations between Hiroshi, his two sons, Ichiro, and Hiroshi's wife involve a brief history of army wargaming in Japan, distinction between tactical wargaming and strategic wargaming, and how frequently local army troops and facilities practice wargaming, and etc.

 In sum, the novel is very educational from an academic point of view. I do not have enough stamina to provide more details now, so I should stop here. But I can say that if you are interested in old Japanse wargamiong and can read spoken Japanese, you will find it useful.

 BTW, I wonder if there were any old novel, not guidebook, handbook, textbook, or film, that teaches wargaming. It would be exciting to explore more.

End

2024年7月25日木曜日

Notification: Connections US Wargaming Conference Proceedings Site(お知らせ:米コネクションズ・ウォーゲーミング会議過去のプロシーディングスのサイト)

 NOTIFICATION

Connections US Wargaming Conference Proceedings Site

(お知らせ:米コネクションズ・ウォーゲーミング会議過去のプロシーディングスのサイト)


 Now you can find the past proceedings of US Connections Wargaming Conferences HERE!

 Reviews are also available. Check it out!

End


2024年7月1日月曜日

Connections US 2024 Wargaming Conference Personal Highlights

 Connections US 2024 Wargaming Conference

Personal Highlights

  • Visiting the US Army Heritage and Education Center (AHEC) , Army War College, for the very firt time!
  • The largest ever! More than 250 participants gathered to talk and wargame.
  • 8 Japanese participants, the largest number ever as well! Pleased to see this blogger's former colleagues!
  • A legendary wargaming pro received the legendary award! TM, one of this blogger's wargaming mentors and the one who came to Japan to teach Matrix Games, received what he deserves.
  • Defeated and briefed on why we lost in TM's Game Lab info game. Yes, lessons learned from one's defeat are even more important than those from his victory! I feel much smarter now!😅
  • Finally, this blogger gave two presentations! Deception-focused wargaming and Imperial Japanese Armed Forces Educational Wargaming. Received great feedback from the audience for both. Both will hopefully be developed into a full paper or some kind of deliverable in the near future.

  • May report more later if necessary.

End

2024年6月19日水曜日

速報:英コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加チケット販売開始(Connections UK 2024 Wargaming Conference Tickets Available!)

 速報

英コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加チケット販売開始

(Connections UK 2024 Wargaming Conference Tickets Available!)  

 英コネクションズの参加チケット販売が始まりました。

 一般 250ポンド

 学生 100ポンド

 また、日程と場所は以下の通りです。念の為。

日程:2024年9月10日~12日
場所:ブルーネル大学(Brunel University, London)

 詳細についてはこちらで。

(了)

2024年5月24日金曜日

速報:MORS Journal of Wargaming創刊号オンライン公開!(Breaking News: MORS Journal of Wargaming First Issue Now Available Online!)

 速報

MORS Journal of Wargaming 創刊号オンライン公開!

(MORS Journal of Wargaming First Issue Now Available Online!)


 米軍事オペレーションズ・リサーチ学会(MORS)の新しい学術雑誌、MORS Journal of Wargaming 創刊号(英語)が出ました。ウォーゲーミングを専門とした初の学術雑誌です。
 このサイトにある”Read Issue"をクリックすると、論文にアクセスできます。

 御参考迄

(了)

2024年5月23日木曜日

速報 米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会合アジェンダ及び発表概要等公表!(Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Agenda and Schedule Details)

 速報

2024年度 米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会合最新アジェンダ案及び発表概要等公表!

(Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Agenda and Schedule Details Released!)

 日程の頁の下部よりパネルや発表の概要、登壇者のプロフィール等にアクセスできます。
 また、参加登録は受付中ですので、参加を予定している方はお早めに。


 御参考迄。

(了)

2024年5月22日水曜日

雑感:円安とウォーゲーミング、特にMORS Wargaming Certificate費用高騰の件(The Weaker Japanese Yen Keeps Japanese Wargamers from Participaing in the MORS Wargaming Certificate Program!)

 円安とウォーゲーミング、特にMORS Wargaming Certificate費用高騰の件

(The Weaker Yen Works against Future Japanese Wargaming Professionals...) 


 円安は米ドル払いを要する様々な場で多くの日本人を憂鬱にしている。ウォーゲーミングの世界でも同様。本ブログでしばしば紹介・推奨している米軍事オペレーションズ・リサーチ学会(MORS)のウォーゲーミング研修会の参加費用が円換算でかなり高騰している。かつては対面のみだったが、最近はオンラインになり参加しやすくなって良かったなと思っていたのに...。
 個人参加を検討している若い方には、当面お勧めするのは控えざるをえない。

Employer                                 Member    Non-Member
MORS Government Sponsor  $2,700     $2,800
U.S. Federal Government        $2,800     $2,900
National Research Partner
(IDA Employees Only)             $2,755     $2,850 
All Others                                 $2,900     $3,000
                                                                             (MORS)

 しかし、願わくは、企業なり財団なり教育機関なり、資金援助元たる組織には、是非とも寛大なる真心を以って御支援の程御願い申上げます。

(了)

2024年5月2日木曜日

続報 2024年度米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加登録及び宿泊情報(Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Registration and Hotel Info)

 

続報

米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議参加登録及び宿泊情報

(Breaking News: Connections US Professional Wargaming Conference 2024 Registration and Hotel Info) 


 今年の米コネクションズ・ウォーゲーミング専門家会議(対面)の参加登録及び宿泊情報です。

  • 日程:6月25日~27日
  • 主題:Educational Wargaming: Play to Learn, Play to Win
  • 登録及び宿泊情報:こちら

 今年の主題は教育的ウォーゲーミングですが、勿論他のテーマも盛りだくさんの由。

 取り急ぎ

(了)

2024年4月11日木曜日

速報 コネクションズ・オンライン(米)参加登録開始(Breaking News: Connections Online Registration Started!)

速報

コネクションズ・オンライン(米)参加登録開始

(Breaking News: Connections Online Registration Started!) 


 コネクションズ・オンライン(米)の参加登録が開始しました。

  • 日程:4月15日~20日
  • 主題:Distrtibuted Wargamingー最近の教訓(Recent Lessons Learned)
  • 登録料:5ドル(米)

 登録及び詳細についてはこちらで。

 取り急ぎ

(了)

2024年4月7日日曜日

英ウォーゲーミング界の新展開:英防衛実験・ウォーゲーミングハブ設立! (The UK Defence Experimentation and Wargaming Hub Launched!)

 英ウォーゲーミング界の新展開:

英防衛実験・ウォーゲーミングハブ設立!

 (The UK Defence Experimentation and Wargaming Hub Launched!)

 327日、英国防省が「防衛実験及びウォーゲーミングハブ」を正式に設立しました。詳しくはこちらで。

 場所は英国南部のSouthwick Park、既に国防ウォーゲーミングセンターがある英国防科学技術研究所(Dstl)の近くであり、英海軍の本拠地ポーツマスの近くでもあります。設立に当たってはDstlも協力した由。

 また、BBCの報道では、同ハブは20239月に既に設立されていたようですが、この度正式に設立が発表されました。

 

 同ハブは、英国防部門の実験・ウォーゲーミングの本拠地(home)として意思決定支援を担う由。グローバルな脅威が高まる不確実な世界の将来を見据え、同ハブは軍事ドクトリン、技術的イノベーション、そして学術的専門知識のギャップを埋めるべく、各種シナリオのシミュレーションや卓上演習(tabletop exercise: TTX)等に従事するとのこと。

 さらに、今後は、

  •  即応ウォーゲーミング(at-readiness rapid wargaming)の提供
  •  再構成可能型500平方メートル以上の施設の建設
  •  ウォーゲーミングのデータ・ツール・シナリオ集積
  •  専門家によるウォーゲーミングの助言・デザインの提供

 が予定されている由。

 

 以下私見ですが、米海兵隊の新たなウォーゲーミング・プログラム及び新施設建設に続き、英国でも2010年代半ば頃から始まった新たな動きが、こうして一層顕著な形で表出したと見ることができます。

 また、今回の防衛実験及びウォーゲーミングハブの設立でDstlのウォーゲーミング・センターの役割がどうなるか定かではありませんが、「ハブ」がネットワークの中軸であるとすれば、Dstlを含め他のウォーゲーミング機能は「スポークス」としての役割を果たすのかのしれません。専門家の間では相互に切磋琢磨が活発化するとともに、人材の共有が促進され、ひいては英ウォーゲーミング界が盛り上がるかもしれません。さらには、英国の動きが75周年に向けて活気づいているNATOのウォーゲーミング部門にも良い影響を与え、欧米のウォーゲーミング界全体が躍動するのでしょう。勿論、「切磋琢磨」が足の引っ張り合い、縄張り争い、予算分捕り合戦にならない保証はありませんが、そうならないことを切に祈ります。まあ、これは杞憂でしょう。

 さらにさらに、現在就職先を求めているウォーゲーミング専攻の学生諸君は、新たな具体的目的地に向かって一層精進するでるでしょう。彼らの送り元である大学・教育機関でのウォーゲーミング教育プログラムも、一層充実することでしょう。

(了)


2024年3月5日火曜日

番外編(Significant Titbits):アラブ首長国連邦の国防戦略と日UAE防衛協力強化(UAE Defence Strategy and Strengthening Japan-UAE Defence Cooperation)

 番外編

アラブ首長国連邦の国防戦略2023と日UAE防衛協力強化

(UAE National Defence Strategy and Strengthening Japan-UAE Defence Cooperation)

 ウォーゲーミングとは関係ありませんが、ちょっとした情報として、掲載します。

 日本ではあまり報道もされませんし、知られてもおりませんが、今年1月、アラブ首長国連邦(UAE)が国防戦略(The National Defence Strategy 2023)文書を発出しました。

 こちらからダウンロードできます。

 ちなみに、本ブログ筆者は極めて個人的理由から同文書の25頁に注目しています。

 日・UAE協力については、エネルギー分野のみならず、防衛面でも昨年から強化されています。御興味がある方、より詳細についてはこちらを御覧下さい。また、是非こちらもどうぞ。勿論、これらのリンクページから英語(English)版にもアクセスできます。

 御参考迄


(了)



2024年2月22日木曜日

速報:米・英コネクションズ・ウォーゲーミング会合開催日・場所決定!(Breaking News! Dates and Venue of US and UK Connections Wargaming Conferences 2024 Decided)

 速報
米・英コネクションズ・ウォーゲーミング会議の日程・場所決定!

 米及び英コネクションズの今年の開催日程・場所が決定しました。

米コネクションズ:
 日時:2024年6月25日~27日
 場所:Army Heritage and Education Center (AHEC) in Carlisle, Pennsylvania

英コネクションズ:
 日時:2024年9月10日~12日
 場所:Brunel University in Uxbridge(London)

 登録方法等の詳細については後日通知がある由。
 まずは、日程確保を!

(了)

2024年2月18日日曜日

速報:ウォーゲーミング作業班「欺瞞(Deception)をウォーゲーミング」参加募集開始! ("Wargaming Deception" Working Group Wants You!)

 速報

米ウォーゲーミング作業班「欺瞞(Deception)をウォーゲーミング」参加募集開始!

("Wargaming Deception" Working Group Wants You!)

 米コネクションズ・ウォーゲーミング会議(Connections US)及びシミュレーション相互運用性標準機構(Simulation Interoperability Standard Organization: SISO)のシミュレーション・ウォーゲーミング研究班の共催による、ウォーゲーミング"Deception"作業班(Wargaming Deception Working Group)の参加募集が開始しました!

 ここでいうdeceptionとは、敢えて和訳すれば「何らかの競争的優位性を得るためになされる意図的な現実の偽りの表示(misrepresentation)」といったところです。
 当該作業班は英語がベースとなりますので、御興味のある方は英原語でまず詳細を御覧の上、こちらで参加申し込みを御願いします。

 かつてPeter Fleming(007シリーズの原作者Ian Flemingの実兄)の対日欺瞞工作(deception operation)について研究したことがある本ブログ筆者にとっては、結構強い思い入れがあるテーマです。

 では、皆さんの積極的な参加を期待します!

(了)

 

2024年1月23日火曜日

続報:ウォーゲーミング界、パーラ博士追悼(Sad News: "We Say Good Bye to Peter Perla")

 続報

ウォーゲーミング界、パーラ博士追悼("We Say Good Bye to Peter Perla")


 ウォーゲーミング界を代表し、米海軍大学のStephen Downes-Martin博士による追悼文がPAXsimsのサイトに掲載されました。
 安らかにお眠り下さい。

(了)

2024年1月22日月曜日

訃報:ウォーゲーミングの巨人、Peter Perla博士逝く(Sad News: Dr. Peter Perla Passed Away)

訃報

ウォーゲーミングの巨人、Peter Perla博士逝く

 
 突然の訃報です。ピーター・パーラ(Peter Perla)博士が逝去されました。同博士とはコネクションズ会議で数回しか面識はありませんが、オンラインでは色々と御指導下さいました。
 心より御悔みを申上げます。

 同博士に関する公開の包括的な人物説明はWikipediaにはなく、現在のところBoardGameGeek(BGG)のサイトでしか見つかりません。
 また、同博士のオーラル・ヒストリーは米軍事オペレーションズ・リサーチ学会(MORS)のサイトで入手できますが、学会員にしか許可されないかもしれません。
 今後、ウォーゲーミング界の様々なサイトで、パーラ博士に関するより包括的な情報が発出されることを期待しています。

(了)



2024年1月7日日曜日

続報:コネクションズ・ノース(カナダ)2024 参加登録開始!(Connections North 2024 Registration Began!)

続報

コネクションズ・ノース(カナダ)2024 参加登録開始!

(Connections North 2024 Registration Began!)

 2月開催予定のコネクションズ・ノース(カナダ)2024、参加登録を開始しました。奮って参加しませう!

日時:2024年2月17日(土)
場所:マギル大学(モントリオール)
参加費:11.98カナダドル
 
 プログラム等詳細はこちらで。

(了)


Breaking News: Wargaming Deception Working Group Report

  速報 「欺瞞のウォーゲーム化作業グループ報告書」公表 (Wargaming Deception Working Group Report)   Stephen Downes-Martin博士(米海軍大学)による「欺瞞のウォーゲーム化」作業グループの 報告書 が公表されました。...