ウォーゲーミングにおけるコンピュータ利用に関する研究例の紹介
コンピュータとウォーゲーミングの関係は、ウォーゲーミング研究において長年のテーマです。元英国防科学技術研究所(dstl: Defence Science and Technology Laboratory)のウォーゲーミング専門家である友人から教えてもらった、この問題に関する最近の論文を紹介します。
米国にある Improbable, US Defense and National Security という防衛技術(特にソフト)に特化したスタートアップの研究者2名が発表した "Effectively Integrating Technology into Wargames" は、ウォーゲーミングにおけるコンピュータの利用について、500名以上のウォーゲーミング専門家に対するインタービュー調査の結果を基に裁定、有用性、没頭度、分析(analytics)の4つの点で検討しています。
技術開発者たる同論文筆者たちの問題意識は、コンピュータ(ソフトを含め)をいかにウォーゲーミングに統合するか、ということのようですが、本ブログ筆者はコンピュータは特に裁定、経過表現(動的グラフ等)、そして分析に有用と考えています。勿論、それはソフトに備わっているAI機能の有用性も含めてです。要はデザインする側がコンピュータ利用が必要な場合いかにその強みを活かすかということです。不要であれば使わなければよい。当然ですが。
(了)
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