速報
コネクションズ・オンライン(米)参加登録開始
(Breaking News: Connections Online Registration Started!)
- 日程:4月15日~20日
- 主題:Distrtibuted Wargamingー最近の教訓(Recent Lessons Learned)
- 登録料:5ドル(米)
憂事を考え、有時に備える「意思決定支援・教育・研究ツールとしてのウォーゲーミング」の情報源 (Wargaming as a decision support, education, and research tool.)
3月27日、英国防省が「防衛実験及びウォーゲーミングハブ」を正式に設立しました。詳しくはこちらで。
場所は英国南部のSouthwick Park、既に国防ウォーゲーミングセンターがある英国防科学技術研究所(Dstl)の近くであり、英海軍の本拠地ポーツマスの近くでもあります。設立に当たってはDstlも協力した由。
また、BBCの報道では、同ハブは2023年9月に既に設立されていたようですが、この度正式に設立が発表されました。
同ハブは、英国防部門の実験・ウォーゲーミングの本拠地(home)として意思決定支援を担う由。グローバルな脅威が高まる不確実な世界の将来を見据え、同ハブは軍事ドクトリン、技術的イノベーション、そして学術的専門知識のギャップを埋めるべく、各種シナリオのシミュレーションや卓上演習(tabletop exercise: TTX)等に従事するとのこと。
さらに、今後は、
が予定されている由。
以下私見ですが、米海兵隊の新たなウォーゲーミング・プログラム及び新施設建設に続き、英国でも2010年代半ば頃から始まった新たな動きが、こうして一層顕著な形で表出したと見ることができます。
また、今回の防衛実験及びウォーゲーミングハブの設立でDstlのウォーゲーミング・センターの役割がどうなるか定かではありませんが、「ハブ」がネットワークの中軸であるとすれば、Dstlを含め他のウォーゲーミング機能は「スポークス」としての役割を果たすのかのしれません。専門家の間では相互に切磋琢磨が活発化するとともに、人材の共有が促進され、ひいては英ウォーゲーミング界が盛り上がるかもしれません。さらには、英国の動きが75周年に向けて活気づいているNATOのウォーゲーミング部門にも良い影響を与え、欧米のウォーゲーミング界全体が躍動するのでしょう。勿論、「切磋琢磨」が足の引っ張り合い、縄張り争い、予算分捕り合戦にならない保証はありませんが、そうならないことを切に祈ります。まあ、これは杞憂でしょう。
さらにさらに、現在就職先を求めているウォーゲーミング専攻の学生諸君は、新たな具体的目的地に向かって一層精進するでるでしょう。彼らの送り元である大学・教育機関でのウォーゲーミング教育プログラムも、一層充実することでしょう。
(了)
速報 「欺瞞のウォーゲーム化作業グループ報告書」公表 (Wargaming Deception Working Group Report) Stephen Downes-Martin博士(米海軍大学)による「欺瞞のウォーゲーム化」作業グループの 報告書 が公表されました。...