番外編
日露戦争回顧談に見る教訓
『參戰二十將星 日露大戰を語る 陸軍篇』
(東京日日新聞社・大阪毎日新聞社、昭和十年(1935年))
旧大日本帝國海軍の将官たちが太平洋戦争後に座談會を開催し各種反省を行ったことは有名であるが、旧陸軍の将官たちが日露戦争後に座談會で各種反省を行ったことは殆ど知られていない。
尤も、戦後といっても、日露戦30年後のことであり、戦争当時は参謀、司令部員、隊長といった人たちが30年後に大将~少将になって新聞社主催の座談会で同戦争を回顧したのである。以下、個人的に記憶、否、記録に残しておきたい教訓である。今後増やしていきたい。
なお、本書は昔神保町の古書街で購入したものだが、現在では国会図書館デジタルコレクションにてオンライン閲覧およびPDFダウンロードが可能である。(回顧卅年日露大戦を語る. 陸軍篇 - 国立国会図書館デジタルコレクション (ndl.go.jp))
なんと便利な時代であろうか。
気に入った件:
(1)「弾薬の不足から肉弾戦」(p. 71)
(2)「宣伝上手なロシア軍」(p. 112)
(3)「弾丸尽きて石合戦」(p. 121)
(4)「戦ひび勝ち乍ら亦々弾薬の不足」(p. 158)
(5)「輸送力少く補給に大困難」(p. 274)
(6)「腐り易くて困った白米」(p. 275)